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PCB安定器の荷姿登録

PCB安定器の処分が始まります。

PCB安定器はJESCO北海道で処分が行われます。

処分に先立ち、JESCO北海道で受入可能な状態に廃棄物の荷姿を整える必要があります。

PCB安定器の処分費は30,000円/kg(別途消費税)と非常に高価なため、荷姿登録の際に詳細に調査を行い、可能な場合減量することにより処分に要するコストを大幅に低減できる可能性があります。

しかし現時点では、実際の作業手順について詳しい情報があまりなく、しかも錯綜している感があります。

そこで、行政・JESCO・産業廃棄物処理事業振興財団等の関係者に話を聞き、現状をまとめてみました。

減量の効果は大きい

PCB入り安定器として保管されているものに対して詳細に調査を行うと、平均して3割程度重量の減量を行うことができるそうです

JESCOの処分費は30,000円/kg(消費税別途)ですので、例えば1,000kgの安定器を保管していた場合、300kg×30,000円/kg×1.08=972万円となり、費用削減効果はとても大きなものになります。

※もちろんもっと大きな効果がある場合もありますし、効果が無い場合もあります。

どのような方法で減量を行うのでしょうか

減量を行う方法ですが、先ずは調査を行って銘板等から元々PCBが入っていなかった事を確認する方法です。一つ一つ現場で確認作業を行い判別していきます。

もう一つはリード線を切断するなとして解体し、PCBを含有するコンデンサ部とその他の部分を分離する方法です。この方法ではPCBの入りのものも減量することができます。(コンデンサ部をアスファルト等で固めてあるものは分解することはできません。)

減量を行う場合には注意しなければならないことがあります

処分費圧縮による経費削減効果は大きいのですが、行政等からの確認に対して減量を行うことができた根拠を示す必要があります。どのような場合確認を求められるのかを中心に行政のスタンスについて話を聞いてみました。

安定器の解体について

何カ所かの行政の担当者に問い合わせたところ、誤った手順で行われた作業で漏洩等による環境汚染等が発生するのを防止するため、行政としては知識のない者が解体を行うことを推奨しないという立場のようです。

保管事業者自ら、又は保管事業者が知識の無い業者に委託することによる解体は行わせたくないというのが基本姿勢のようでした。

解体・減量作業の安全性をどのように担保するのか

分解減量を行う場合は事前に環境管理事務所に連絡してほしい。また、作業計画書(環境省の示す条件に合致していることを示すもの)の提出を求める予定。(県担当者)

(登録の)抹消届けや変更が生じた場合、根拠としての書類及び新旧対照表を提出してもらうことになるだろう(行政担当者)

分解による減量で予備登録から数量の減少があった場合には、取り下げ理由について保管事業者に聞くことがある。(JESCO担当者)

まとめ

PCB入り安定器は、処分費単価が大変高額であるため、処理経費圧縮のために選別や解体を行い減量することがとても重要です。

しかし、有害物質を取り扱うため、当然ながら環境に十分配慮し環境省等行政の示す方法に従って慎重に作業を行う必要があります。

また、行政等への書類提出のため、減量できた証拠(エビデンス)を文書で提示できるように準備をしておくことが減量作業を行う際の必要条件になります。

 

まだ始まったばかりの事業のため、行政も指導実績が乏しく「これから」と考えているところが多いように感じられました。

引き続き情報を収集しながら作業を実施していく必要があると思います。

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